読書の話⑦相手の立場になるより幽体離脱しよう
おはようございます。いさなです。
前回のメタとアナロジーの本を読んでいるうちに、分かってきたことがありました。
自分と相手の関係性の見方です。
相手の扱い方は他者からの自分の扱い方
友人と喧嘩した時、私は自分が馬鹿にされたと感じて、激怒し、挑発的な言葉をぶつけた結果、相手が閉じこもってしまいました。
最初は理解できませんでした。相手の立場で考えた場合、言われたらムカつくことは分かりましたが、私だったら喧嘩を買って議論に持ち込むつもりだったからです。ただ、そこで勝っても負けても、相手を嫌いになるつもりはありませんでした。
その時勉強途中だったアナロジー思考で自分の他者に対する扱い方が他者の自分の扱い方を決めるというのを学びました。
感情的に言葉をぶつける→怖い、関わりたくない
相手が怖い、関わりたくない→相手が感情的にキレるから
図式を書いて目から鱗が落ちました。
客観的に俯瞰した時と、相手の立場にたって想定した時(私が相手なら…と想像する)の見方があまりにも違っていたからです。
私は、母親が感情的ながら父親を理詰めで追い詰めていき、父親がキレる、というのを普通に見てきたのもあって、感情を素直にぶつけることが悪いことだとは思っていませんでした。
ただ、よく見ると母親(理詰めで攻める)と父親(責められてブチ切れる)の間にはひとつの関係がありました。
相手が正しいと分かっていても言い方にイライラする→相手にわかってもらうために強く主張しているのにわかってもらえない
正しいことを強く主張しているのに理解して貰えない→相手が正しいことは分かっている、でも言い方が強すぎてムカつく
このように図式化すると、やっぱり「自分の他者に対する扱いが、他者の自分に扱いに繋がる」が私の両親の間でも働いていたのです。
感情のコントロールができない時に
まず、紙でこの図式化をして冷静になるのが有効だと思います。
他にも、
部下がほうれんそうしない→ほうれんそうする度に怒鳴られるから関わりたくない
上司が怒鳴るから関わりたくない→部下が必要なほうれんそうしてこない
など、様々な部分に応用できます。
発達障害の私たちは、自閉的故に極端に怯えやすかったりパーソナルスペースを侵されることにとても怒りを感じたりすることもあるので、こういった図式化して客観視するのはとても大切なことだと思います。
就労支援のSST(ソーシャルスキルトレーニング)でも「相手の立場に立って考えましょう」と教えられますが、この図式までは教えられません。(私が受けた経験上)
私は相手の立場になること以上に、幽体離脱したつもりで自分と相手の関係を俯瞰することが大切だと思います。
以上、読書の感想でした。
あと3割残っているので頑張ります。(まだ終わってないのか)