読書のお話「発達障害グレーゾーン」を読んで
おはようございます。
炊飯器に水入れすぎて炊き込みご飯が炊き込み雑炊に進化したいさなです。
昨日は
「とりあえず辞める決断はいつでも出来るから休もう、な?」
という医師の計らいにより、診断書出してもらってひと月の休みになりました。
最初は「くっ…辞められねえのか…」とも思いましたが、自分が思ってた以上にひどく疲労してることを医師に指摘されて今更自覚し、休むことにしました。
まあ辞める決断は変わりませんけどね。
これを機に休みながらハローワークに通ったり、本のイラストを作ったり転職やら電子書籍作成をすすめたりしようとおもいます。
と長いまえがきのあとに、今日は読んだ本のお話。
「発達障害グレーゾーン」を読んだ
姫野桂著「発達障害グレーゾーン」を読みました。
そこには「発達障害の診断は受けてないけど、それっぽい傾向がある」人たち通称「グレさん(発達障害グレーゾーンの略)」である人々の苦労と対策のインタビューがのっていました。
グレさんという呼び方を聞いて、これだ!と思いました。
私は診断こそ受けてはいますが、「発達障害というには健常者に近すぎ、健常者というには障害があった」というある意味グレさんに近い存在だからです。
グレさんたちは色んな方法で自分の「障害(といっていいのか?)」に向かっていました。
視覚情報の整理のために、2つ以上ウィンドウを開かない人。
無くしやすいから片っ端から鍵などにGPSをつける人。
電話が苦手で、事前に「折り返す」などの○をつけるだけで選択ができるシートを用意したりする人。
読みながら、私も診断を受ける以前の「グレさん」だった自分を思い出してきました。
電話が苦手だけどコールセンターで働いていた
発達障害が分かる前、私はコールセンターで働いていました。
ちなみに研修はありましたが、恐ろしいことに電話を受けて、話を聞きながらメモを取れないということに気づきました。
電話とは、「発達障害グレーゾーン」にもありましたが、ひとつのマルチタスクです。
私の場合、
①話をする
②話の内容を理解する
③(場合によっては)漢字を思い出す
④メモをとる
の4つのマルチタスクになります。
私にはこれらが「書く」ことではこなせませんでした。
幸い、当時のコールセンターはヘッドフォン式で両手があき、目の前には仕事用のパソコンがありました。
そこで、私は電話の工程を
①会話の理解を放棄、ただの音ととらえて、リアルタイムかなかたっぱしからパソコンのメモ帳に打ち込む。この時、変換などはしない。
②相槌を打つタイミングにサッとメモを読んで話を理解する
③漢字をきかなければいけないときは変換機能
というやり方で切抜けることができました。
家で幼い頃からパソコンに触り、高速タイピングのスキルがあったのもできた理由の一つですが。
その後、仕事は辞めました。
というのも「俺はリゾートバイトで日本を回ってやる!」となったからです。
結果、1番向かないのが接客業という事がわかって帰りました(大学時代のコンビニで理解しろ)
発達障害と診断されても「グレさん」はいる
話が逸れましたが、「発達障害グレーゾーン」を読んで気づいたのは、職場によっては診断を受けても「グレさん」になってしまう人がいることです。
ちなみにせっかく診断を受けたのにグレさんになってしまう理由は、
「こんな私でも雇ってもらったんだから頑張らなきゃ!」と頑張りすぎてしまうことです。
結果、「お、思ったより出来るじゃん」と誤解した職場の人に仕事をもらい、認められたのが嬉しくてまた頑張って…
で、今の私みたいな状態になるわけですよ。
自分の分を弁えろとはいいません。
そういうこという人はむしろ「偉そうに何言ってくれちゃってんの?」と迫りたいくらい嫌いです。
私が言いたいのは自尊心、自己肯定感を持つことです。
できること、できないこと両方あっていいんです。
できない事を克服するのが自分のためならいいです。
でも、他者からの評価のためならそれはあなたを潰す可能性があります。
あなたは十分に頑張っている
誰がどんなことをいおうと、あなたが肯定できなくても、私が肯定します。
私もまだまだ自己肯定感の修行中の身ですが、だからこそ痛切に感じるのです。
だって結果がコレ(休職)だもんね★
だから、気が向いたら足を止めてみてください。
そして、あなたの本音は何か、聞いてみてください。
もし「もう誰か聞いてくれ!ぐちゃぐちゃだ!」というときは、TwitterのDMにでも連絡ください。
私はカウンセラーではないし、むしろ地雷ですが、自分のできる範囲でお話を聞きます。
(体調によっては返信が遅くなったりもしますが)